【アナフィラキシーショック!】原因は、コリン性蕁麻疹(じんましん)?
恐るべし!アナフィラキシーショック!
あれは去年の夏。
大好きな大好きなトウモロコシを
ハフハフ言いながら、貪りついていた昼下がり
ふと、腕を見ると何やら赤いブツブツが・・・
「何だろう?」と思って鏡を見て衝撃!
12ラウンド戦い終わったボクサー並みに顔が腫れ上がっているじゃありませんか!
え?私、燃え尽きたっけ?
トウモロコシが美味しすぎて、白い灰になっちゃいそう?
なんて、バカなことを考えながら
しばし待つこと30分。
不思議とブツブツは消え去ったのでした。
「何だったんだろう?」
続きのトウモロコシをあらためて貪りはじめた私に突然衝撃がっ!
それは、さきほどの衝撃とは違い
鏡を見ずとも、体の異変に気がつきました。
うぐ、苦しい。うぐぐ、苦しい。
息ができない。なに?誰?後ろにいるのは誰?
どこぞの誰かにチョークスリーパーかけられてるとしか思えない苦しさにもがきながら
あ、死ぬのかな?私、ココで死ぬのかな?
最後に食べたのが大好きなトウモロコシなら
それはそれで幸せな人生だったのかもな。
と死を受け入れそうになるくらいの苦しさ。
でも、ちょっと待って
やっぱり今死ぬのはムリ!
だって、だって、
こんな、前髪を輪ゴムで結んで
おにぎりが大好きなオジサンみたいな
よれよれの白タンクトップ姿では
死、に、た、く、な、いっっ!!
とりあえず、救急車?
あれ?なんか目の前が白くなってきた。
霞んでます。いよいよ、お迎えがきたのかもしれない。
私は視界がどんどん悪くなっていく中で
必死にスマホを探り、119番!!
その後の記憶は飛び飛びなのですが
しばらくして救急車が来て、
病院に緊急搬送していただき
無事、一命を取りとめたのでした。
病院についてすぐに
ベッドで点滴を受けると
さっきまでの苦しさがウソみたいに消え去って
あー、生き返った!もう大丈夫だ!
って思いながらも、それはそれで
「まったく、人騒がせな奴だね」
と、思われるんじゃないかと心配になり、
看護師さんが見に来てくれるたび
『少し辛そうに眉間にしわをよせる』
という顔芸を眠りに落ちるまで、
何度も繰り返していたのでした。
さて、私の苦しくなった原因は
というもののせいでした。
『アナフィラキシーショック』とは
何かしらのアレルゲンなどに対して全身性のアレルギー反応が引き起こされてしまい、血圧の低下や意識状態の悪化が出現した状態を指します。
アナフィラキシーショックが生じた際には、迅速な治療が必要です。アナフィラキシーショックを起こすと、全身各所にさまざまな症状が現れます。全身にじんましんが生じたり、咳や喘鳴ぜんめいが生じたりします。消化器症状として、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛が生じることもあります。
さらに、口腔粘膜が腫れてしまい、空気の通りが悪くなることから、呼吸困難を生じることもあります。全身の血圧や意識状態も低下し、短時間のうちに死に至ることもあります。
と、まあ恐ろしい症状なわけです。
アレルギー反応で口の中(喉の辺り)腫れて、
息ができなくなったみたいです。
私は一日入院して、アレルギーの原因になる物質を特定するための血液検査をして帰宅しました。
まあ、あれだよね。
『とうもろこし』に違いないよね?
『コーンアレルギー』は日本では稀ですが、
欧米ではメジャーなようです。
コーンは、ほとんどの加工食品に『コーンスターチ』という形で使われていて
なんと『調味料』や『薬』にも使われているそうです。
どの食品に入っているかわからないので気を付けて!と言われました。
自宅に戻ってから、気を付けてと言われも
気をつけようのない現実を突きつけられて
私はひたすら果物や野菜を食べて
耐え忍んでおりました。
さて、一週間後、検査結果を聞いてびっくり!!
なんと、コーンアレルギーではなかったのです。
へ?じゃあ、なに?あの苦しさは、なに?
お医者さんに尋ねると
「良かったね!食品アレルギーなかったよ。スギとハウスダストに少しアレルギーがあるみたいだね。」
とのことでした。
知っとるわ、そんなもん。
10年以上前から花粉症だし。
ハウスダスト?
さりげなく部屋の汚さを指摘された感じだね。
とりあえず、アレルギーを抑える飲み薬(朝晩2錠)と頓服(アレルギー症状が出た時に飲む)を渡されて
自宅に戻ってビックリ。
なんか、痒い。ま、まさか?
はい。ブツってる。しかも顔中ブツってる。
すぐに頓服。もう使っちゃったよ。
なんなの?マジで。
こんな感じで、薬が切れると発疹が出てしまい
しまいには、薬を飲んでいても発疹が出る始末。
効かなくなったら、薬を変える。
またしばらくすると発疹が出るので別の薬に変更
というイタチごっこの日々が続きました。
ついに病名が判明!
これじゃあ、いつまでたっても治らない!
漢方飲んだり、針治療したり、水をがぶ飲みしたり、
民間療法も色々取り入れてみたのですが
なんか、段々と、症状がひどくなっているような・・・
頭の毛穴まで、ゾワゾワしたり
足の裏まで痒かったり。
え?水虫?まさか、違うって。たぶん…
そう、全身がゾワゾワとして痒いんです!!
これは何とかしなければ!
と、必死に探して駆け込んだ病院で
先日、とうとう病名が判明しました。
『コリン性じんましん』
は?コリン性?聞いたこと無い。
あのタレントくらいしか思い浮かばない。
『コリン性じんましん』とは・・・
発汗による刺激で発症してしまう蕁麻疹(じんましん)。特に運動、入浴、精神的ストレスによる発汗で起こりやすく、皮膚の赤味、わずかな腫れ、かゆみを伴います。
発疹ができやすい人は軽く歩いて、体が少し温まるだけで急にかゆみを覚えます。かゆみは全身に広がります。コリン性じんましんは汗が原因であるために夏場はかなりきつく、外出時に支障をきたす場合が多いです。次第に症状は悪化してしまい、かゆみが取れにくいこともよくあります。コリン性じんましんは皮膚の内部にある交感神経の末端で、汗腺を刺激するアセチルコリンという神経伝達物質が放出されることが原因になります。
ふーん。つまり汗をかくと出てしまうのね?
だから、お風呂に入ると地獄のような痒さに襲われるのね?
散歩に行ってしばらくすると、すれ違う人が二度見するくらいブツブツでるのね?
最近はビックリしただけで発疹が出るのは冷や汗のせいなのね?
汗が私を苦しめていたのね?!
コリン性じんましんとの闘いがはじまる!
で?先生!どうやったら治るんですか??
お医者さんてば、即答で
「これと言った治療法は、ありません」
ま、マジで・・・
こんなに医学が発達してても、治療法がないのね。
しかも、地味。地味だけど、地味にツラい。
なんでもしますからっ、
今までの愚行は全て悔い改めますからっ
どうか、お助けくださいましぃぃ
じゃあ、ちょっと辛いかもしれないけど、頑張れる?
ということで、私が今取り入れている治療方法は
『あえて、運動する』
なるほど!
目には目を歯には歯を、汗には汗を!!
汗によって、じんましんが出るのならば
体が汗に慣れていけば、じんましんが出なくなる
てなわけです!!
これを『減感作療法』というらしく、
根本的な治療としての効果が期待できるそうです。
さて、今年の夏が地獄にならないためにも
運動をはじめようと思います!
汗をかいて、人となる!そんな心意気ですっ
コリン性蕁麻疹(じんましん)で悩んでいる人へ
どこかに、いませんか?
地味で辛いこの病気に立ち向かっているコリン仲間いませんかー?
外出したり、人に会うのが嫌になる。
楽しかった運動ができなくなる。
お風呂に入るのが辛くて仕方ない。
そんなコリン性じんましんで悩んでいる方、
一緒に戦いましょう!私は頑張ってみますっ
ところで、なぜ急にアナフィラキシーショックになったかは謎のまま。
お医者さん曰く
「トウモロコシをものすごい勢いで食べて、汗がいっぱいでたからじゃないかな?」
そ、そんな。確かにお腹空いてたけどさ。。
皆さま、トウモロコシが美味しいからといって
夢中になってかぶりつくのは控えましょうね!