崖の淵から、こんにちは。

崖の淵から、こんにちは。

迷走中の崖っぷち女です。アフィリ 麦チョコ やっぱり映画

【我が家を切り裂く事件が起きた!?】「おじさん派 V.S. おばさん派」論争勃発

今、我が家では、家族を二分させている大問題がある


我が家の近所に数年前に開店した八百屋さん。

60歳くらい店主がお店を切り盛りしています。

安くて新鮮で店主も親切!という

商店の鏡みたいな八百屋さんです。

さて、ことの発端は、3日ほど前のこと

f:id:gake-hello:20190410162009j:plain
『酢豚が食べたい』

と姪っ子のA子が言うものだから

「よし!レモンおばさんが作ってあげる!」

ということになり、ピーマンが足りないので、

姪っ子を連れて八百屋さんに出かけたのでした。


い店内は込み合っていて、商売繁盛。

無事にピーマンを買って帰る途中のこと


「ねぇ、おじさん、風邪引いてたのかな?」と姪っ子。

「え?誰が?」と私。


「だからぁ、八百屋のおじさん!マスクしてたでしょ?」

・・・ん?

「だから、やおやのぉお、じ、さ、ん

それを聞いて思わず噴き出した私。


「やだっA子ってば。‟おじさん” じゃないよ!‟おばさん” だよ!」と大爆笑。

ふと見ると、私の横で顔を真っ赤にしている
姪っ子小学6年生。

「なんでっ!絶対に、お、じ、さ、んだよ!!」

と言って、私の手をふりほどき、走って帰ってしまったのでした。


に戻ると、
姪っ子がジジ(私の父)に必死の形相で、
さっきの話しをしています。


「そんなムキにならなくてもさぁ。でも笑っちゃったよ。A子ってば、八百屋の‟おばさん”のこと、‟おじさん”だと思ってたんだよ。」

と、私が言うと、すかさずジジが

「なに言ってるんだ!あの八百屋はだろっ」
f:id:gake-hello:20190410162934j:plain
爺さんよ…いくら孫がカワイイからって、そこ、すり寄せなくても…


すると台所の奥からババ(私の母)が出てきて

「そうよレモン、あんたこそ、なに言ってるの!‟おじさん”よ」

ゲラゲラ笑う、ジジ、ババ、姪っ子。


「そ、そんなはずはないって。おばさんだってば!」

今度は私が必死の訴えをしていると

ゲームをしていた甥っ子のB太郎(小3)が
顔を上げて


「僕は、オンナだと思ってたよ~」


でかしたB太郎!
すかさず甥っ子にハイタッチっ!!


よしっ。これで3対2ねっ!


ということで、我が家の論争は始まった。
f:id:gake-hello:20190407105541j:plain

おじさん派(ジジ・ババ・姪っ子)の意見と、私たちの反論

髪の毛が短いから

⇒ ショートカットのおばさんだっているじゃない。

ノーメークだから

⇒ 化粧をしていない ‟おばさん” なんて、いっぱいいる。私も含めて。

いつもズボンを履いているから

⇒ 八百屋だよ?動きやすい服装してるだけですっ。それにしても、未だに「パンツ」って言うことに抵抗ある私は、それこそ『おばさん』。

調子よく論破していると、
相手も食い下がってきた。

おばさん派(レモン・甥っ子)の意見と、その反論

手が柔らかそうだったから

⇒「ぽっちゃりおじさん」だからだよ!

物腰が柔らかいから

⇒ それ、性別に関係ないでしょ。

優しいから

⇒ だから、性別関係ないって。


根拠に乏しい我々「おばさん派」
決定打に欠けるジジババ姪の「おじさん派」


すると、ババが

「あ!タマネギも無かった。買ってこなきゃ...」


はい。そんな訳で、タマネギ1個を買うだけのために、我々5人は、ゾロゾロと勇んで八百屋へ向かったのでした。

f:id:gake-hello:20190412111340j:plain

八百屋さんに到着


『いらっしゃーい。あれ?買い忘れ?』

気さくな店主の声がけに、
ビクっとするレモン家一同。


ええ、まぁ。と曖昧な返事しながら、
いそいそとタマネギを選んでいると


あれ?甥っ子がいない・・・


ふと見ると、店主の目の前に立ち、
顔をじっと見つめている甥。


「ちょっ、B太郎っ!何やってんの!」


という私の声と同時に、店主が言った。


「どうした?おばさんの顔に、何かついてる?」


!!!!


聞いたっ?! 聞いたーー!!


思わず隣にいた姪と顔を見合わせ、
手をぎゅっと握りあう私たち。

後ろを振り返ると、
ジジが「うん」とうなずいている。


ババはというと、タマネギ以外にキャベツやらトマトやらセロリやら、たくさんの野菜をカゴに入れて、普通に買い物しちゃってる。

当初の目的を逸脱してしまった彼女は、さて置き、とにかく我々4人は確かに聞いたのだ。


任務を果たした我々5人は、野菜をどっさり買い込み、店を後にしたのでした。


『結論でたね!』と思った、そこのあなた!
甘いです。

ここから意外な展開が・・・
f:id:gake-hello:20190410165359j:plain

レモン家の論争は、終わらない?


しばらく黙々を歩いた後
興奮気味に口火を切ったのは、私。

「B太郎、あんなにジロジロ見ちゃダメ。失礼なんだよ。」

と大人として注意をするも、説得力ゼロ。


姪と甥は息を「ふぅ~」と吐いて、緊張から解かれた安堵の表情。

そして姪っ子が嬉しそうに

「でもさ、今回はB太郎のおかげで【おじさん】ってことがわかったね!!」


・・・・は?


「だ、か、ら~、‟お、じ、さ、ん”!!って八百屋さんが、自分で言ってたじゃん!」


・・・ち、ちがう!!!


私は慌てて

「ちょ、何を言ってるの!‟おばさん”て、言ったんだよっ!」

「ジジ!聞いたよね?うなずいてたじゃん!」


今度こそ爺さんを味方につけようとした私に

「レモンが急に振り返ったから、うなずいただけだよ。なんか聞いたのか?」

と、爺さん。

な、なんなんだよ。紛らわしいっ


ならばと、

「B太郎!あんた近くで聞いてたでしょ!」


B太郎を問い詰めるも

「レモンが後ろから大きな声出したから、よく聞こえなかった・・・」

マジかよ。しかも私かよ、元凶は。


家族の白い目が私に注がれる中、B太郎が衝撃の事実を言った。


「でも、やっぱり‟おばさん”だったよ。
だってオッパイが膨らんでた


ぉおー。ついに決定的な証拠をつかんだのです。

でかしたぞ、B太郎!

2回目のハイタッチをしようとしたその時です。


「いい加減なことを言うんじゃない。」

と、またしても爺さん。


『俺はさっき、この目でしっかり確認したが、
そういった膨らみは見られなかったぞ。』
f:id:gake-hello:20190410170943j:plain
まったく。
大きな声で何を言いだすんだ、この爺さんは。

しっかり確認してんじゃないよ、
破廉恥ジジイめ。


しかし、そんなツッコミよりも

「確認済みか。また振り出しに戻ったか」と買ってきた野菜をジッと見つめる私たちなのでした。
f:id:gake-hello:20190411104817j:plain

救世主、登場か?


『ただいま~』

あ!ママ(私の姉)が帰ってきた!

とりあえず、作った酢豚を食べながら
私たちは自分の派閥に姉を引き込もうと、
八百屋のおじさん、おばさん問題について
詳細を説明した後、息をのんで聞いてみた。


「で、どっちだと思う?」


姉は、しばらく私をジーっと見つめて


「それ、どっちでも、よくない?」

「それよりあんたさ、髪の毛、切りなよ。
ますます山下達郎に似てきてるから。


一刀両断。なぜか流れ弾が私に被弾。


「えー、山下って誰?」と早速ググる姪と甥。

画像を見ながら

「わぁ~レモンちゃんみたい!」
「でもレモンちゃんの方が、目が大きくてちょっとだけカワイイよ!」

・・・はいはい。どうも、ありがとさん。


すると甥っ子が

「ねぇ、この山下っていう‟おばさん”、何してる人なの?」


!!!!


「違う!‟おじさん”だってばっ!!男だってば!」


「あっ、そっか!タツローだった!」

と言いながら笑ってる子ども達を見た時、

私は何かを悟ったのでした。


うか。年を取ると、男も女も無くなって

『中性化』していくんだな。

そして私も、
その一歩を着実に進んでいっているんだな。


とりあえず髪の毛、切ろうっと。

口紅くらいは、つけようっと。


老いを受け入れながらも、ささやかな抵抗を試みる。という結論に達したのでした。


ちなみにこちらが山下達郎さん。

f:id:gake-hello:20190410140110j:plain

確かに。どっちでもいいの、かな。