崖の淵から、こんにちは。

崖の淵から、こんにちは。

迷走中の崖っぷち女です。アフィリ 麦チョコ やっぱり映画

【実録】私みたいな、ホントのど素人がアフィリエイト広告を貼り付けることができるのか?【A8net.編】

さあさあ!いよいよアフィリエイトですよ!

うっかり、ブログの目的を忘れかけていましたよ。

で、どうすりゃいいのよ。

はい。全然わかりません。

困ったときは、この本を。

なんてったって、本気で稼げるって言ってるんですから。

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https://a.r10.to/hv5KpJ

はてなブログを言われた通りに作りましたからね。

次は何をすれば、いいの?

ASP」に登録する


ふーん。なにそれ。全然わかんない。

説明文を何度読んでもよくわからない。

もう、いいや、次のページ!

日本最大級のASP「A8.net」に登録しよう


なーんだ。早く言ってよ。

そのエーハチ?に登録すりゃあ、いいのね!


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A8で検索したら、すぐ出てきた。

恐る恐る

左側の「アフィリエイトをはじめてみる」をクリック。


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メールを入力した後、こんな画面。


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これ、時々出くわすけど、毎回ドキドキするのは私だけ?

だっていきなり問題出してきやがるんですよ。

何を試そうとしているの?

ロボットじゃない証明。
人間である証明を示さなきゃいけないなんて


そんなことより、なぜ外国の写真?

日本人のハードル高くしないでよ。

しかも、冗談でしょ「店の外観」ってさ

ほら、右下、見てくださいよ。

なんなの、これ。

見ようによっては、お店の壁に見えなくもなーい。

てことで、迷った末にポチらなかったけど、

それが正解だったはわかりません。
だって答え合わせ、してくれないんだもん。


ぶつくさ言ってる間に


登録したメールにA8さんからお知らせがきて

貼り付けられてるURLをクリックすると

基本情報やら名前やら個人情報を入力する画面へ。

スマホのメアドを登録したら画面はこんな感じ。

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1枚だけモヤモヤしてるけど、実際はクリアなのでご安心を。

私がPC苦手で修正できないだけです。すいません。


とりあえず、流れるままに入力。

一番下まで来ました。

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「サイトをお持ちの方」を選んで、次のページへ。


次のページに進むと、

はてなブログのURLとか、口座情報とかの入力ページです。


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こんな感じ。ブログ情報は自分のものを入力。

あとは月間PV数とかサイト紹介文とか入力して

一番下の緑のボタン
口座番号を登録するをクリック

口座番号を入力して

またまた一番下にスクロールして、緑のボタン
上記の内容で登録する
をクリック

これで会員登録が完了!!


とっても簡単です。私でもできました!!


早速、アフィリエイト広告を貼りつけてみようじゃないの!


とりあえず、スマホに疲れたので

パソコンのインターネットからA8netへ。

ログインすると・・・ちゃんと、登録されてた!!

あたりまえか。いや、私のレベルでは奇跡的。


さーてしかし、このA8の使い方がよくわかんない。

でも、調べるのも面倒くさい。


トップページ一番上の検索に「ブログ」と入力してみたら


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こんな感じで、だだ〜って一覧が出てきてきました。

一応会社名とか、番号とか金額とかはペンでぬりぬりしておきました。


成果報酬だの、提携審査だの、難しい言葉


とりあえず、どっかの会社を選ぼう!

どこがいいかな?

適当に「ブログ」って検索したからか

加齢臭だの、出会い系だの、脈絡のない会社が出てきてしまって、


え?もしかして、私のための広告出てる?


そういえば最近、気になってたのよ、加齢臭。

加齢臭が消えたら新しい出会いを求めようかな、っと

なんて、広告クリックしちゃったりして。


違うちがーう!それ、今することじゃないぞ。

さっさと、何か選ばなきゃ!


ころで、ここで、大いなる問題が…

私のブログの方向性が見えなすぎるため、

どんな広告を貼りつければいいのか、自分でもよくわからないのです。


えーい、こうなったら、

手当たり次第に右側の一括申し込みを✔しちゃえ!!

画面を一番下にスクロールして


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提携申請するをポチっと!


目が¥マークになるのを抑えきれない私を横目に

何やらメールにA8さんからお知らせがいっぱい届く

しかも、しかも、

「審査中」なる文言で、やんわりと私を拒絶する会社も。


「審査」されてるのね、私のブログ。

あー、ちゃんとした記事、書いときゃ良かったよ。

今から素敵な感じに軌道修正するから、どうぞよろしく。

ところで、広告ってどうやって貼るの?


疲れたよ。誰か助けて。もう、嫌。

なに言ってんだよ!また途中で投げ出すのかよ!

いつも諦めてばかりの人生

今日こそ変えてみないかい?ブンブン(蜂)


えーい!やってやろうじゃないの!ブンブンっ


蜂の声に励まされて(完全なる幻聴)

とりあえずパソコンのA8に戻って、最初のページを見る。


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参加中のプログラムをクリックすると、

色々でてきました!

さっき、無心で申請して登録したメンツが並んでます。

こんな感じ↓

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とりあえず、

右にある緑の「広告リンク」をクリックすると↓


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だだーって色々出てきたので、

なんとなく、良さそうな広告の

素材をコピーするをクリック


そんで、自分のブログの記事に行って、貼り付けをクリック!!

なにやら暗号めいた英数字がいっぱい貼りつけられて...


え?なに?

とうとう、私、できたの?やり遂げたの?


さあ皆さんもハンカチを用意して、どうぞ見てやってください!

涙の記念すべき第一号の広告はこれだ↓↓↓



あー、無難な着地。

クリックしてね!なんつって。

せっかくだから、もうひとつ貼り付けちゃおう!




だからさ、楽天DoCoMoを一緒に載せんなよっ

て声には耳を塞ぎたい。

節操無くって、ごめんなさい。


ところで、これで、どうなるの?

クリックして買ってくれたらお金がもらえるのかしら?

よーし!頑張ろう!って、

私は、いったい何を頑張ればいいの?


とりあえず、さて次にすべきことは何かしらん。


本をめくると、次は

Amazonアソシエイトに登録しよう


えー!また何かに登録すんの?

わかりましたよ。やりますよ。やってやりますよ!

て、言われるがままに挑戦したAmazonが、

とんでもなく難しくて心折れそうって話は、

また次の話しのネタにとっておきます。





大人になると仲直りが難しい。悩んだ末に辿り着いた謝罪のことば

は友だちが少ない。

いきなりの告白。すいません。

でも、たぶん10年後も

こんな私とつながっていてくれそうな

そんな稀有な人は、3人しかいない。


いいの。十分です。3人で。


大切にします。大切にしてね。

なんて、思っていたのですが

先月、そのうちの1人と喧嘩しました。


別にいいし。ほかにも友達いるし。


しばらく強がっていたものの

喧嘩の相手が3人の中で一番暇であろう友人A子だったために

最近、私はすごく、退屈で仕方ないのだ。

だから、ブログを書いたりして、

暇をぶっ潰しているというわけなんです。

本当は、アフィリエイトで稼ぐ夢を見て、ブログ始めたんだけどね。
今、その話は置いといてね。

そんなこんなで


喧嘩してから、もう一か月が経つ。


いいんだよ。私はもう怒ってないから、許してあげるから。

さあ、LINEをよこしなさいよ。

と、毎日何度もLINEを確認するんだけど

来ないんです。全く。


だから、怒ってないってば、

さっさとLINEしやがれ、腐れ女っ!

って、ついつい汚い言葉を吐いちゃう有様。


これじゃ、ダメだ。って思いましたよ。私も。


だって、もう大人だし。

そう、むしろ大人になってからの方が人生長くなっちゃってるし。

謝罪ぐらい、どうってことないもん。

全然っ、へいき!

勇気をもってLINEしなきゃ。

震える指先に思いを込めて

「久しぶり〜元気?多忙ゆえ連絡途絶えちゃってさ。ごめんね〜」

これでどうだっ。
さりげなく謝罪。
多忙とか言って大人風だし。


そ、送信! 送信…

で、できねぇ。。


だ、だってさ、悪いの私じゃないしさっ。

そもそも喧嘩売ってきたの向こうだし!

なんで私が先に謝らなきゃなんないわけ?

さっさと、LINEをよこしなってば、おととい来やがれ馬鹿やろうっ!!


と、いうわけで。もう一か月経つんです。


さすがにね、なんかこう、謝るとかなんとかいうよりは

気まずさ指数の針が振り切れちゃって

もう、めんどくさいから、こっちから折れてみようかなぁ。

でも、なんて言えばいいのかなぁって、

思い悩んだ末に、たどり着いたのは、

図書館の絵本コーナー


す、すごいです。

『ごめんなさい』の大切さをわかりやすく説いてくれてる有益な情報が満載じゃないですか!

ちびっこ達に紛れて熟読する40女。

あふれる涙を堪えられず、嗚咽しながら絵本を読む中年女。

はい。気が付くと、昼下がりの絵本コーナーにも関わらず、周りには誰もいなくっていて、

私は、ひとりポツンと、絵本に囲まれていたのでした。

ちっ、感じ悪っ。

ちょっとピュアな一面を見せただけで、すぐに怪しい奴って思われるこの風潮。


ひどいよね。ひどすぎるよね。許してなんて、言えないよね。ラ〜ンランララ ランランランっ

なんつって、ナウシカ気分に浸りながら

大満足で帰宅の途についたのでした。

ちなみに私が一番参考にした本は、こちら↓


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そう。このなんとも言えないホラーな絵

じゃ、なかった、ステキな絵。

昭和感溢れる絵に惹かれるじゃあないですか!


で、私は早速、絵本をお手本に勇気を持って


「さっきは、ごめんね」


って、LINEしましたよ。

あ、そこは私と言えども今を生きてますから、

LINEで済ませちゃう。

返事来るかな?来るよね?
絵本みたいにハッピーエンドに違いないよね?

ソワソワしながら待つこと4分

その時はついにやってきた。


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まぁ、確かにね。

「さっき」じゃ、ないよ。

ないけどさっ、そこかよっ。

渾身の『ごめんね』をスルーするな!

おまえなんか、所沢で草でも喰ってろ!!


おかしいな。
絵本のラストは、2人でおててつないでランランランっ、だったのに。


全然、違う。

なぜ?

まさか、肩にインコ乗せてないから?

いやいや、でもさ、肩にインコ乗せて歩いてる40女がいたらさ

「ママー、あの人、肩にインコ乗っけてるよ」
「しーっ、見ちゃダメっ!」

ってなるでしょ。


手なんてつながなくていいからさ、
今まで通りに戻りたいだけなのよ。

モヤモヤしながら、時間ばかり過ぎていくのでした。


どなたか仲直りのやり方、教えてくださいませんでしょうか?


なみに、喧嘩の原因はというと、

彼女が私の服を指さして

「その服、ダサくない?」

って言ったから

「あんたこそ、いつも同じ服、着てるよね。」

って言い返した。

という、ほんっとに、すっごく、深刻な話なんですよね。

アフィリエイト生活を夢見た崖っぷちの私が、試行錯誤でブログつくって記事を書いたら地獄絵図だった話。

さあ、問題です!

40歳の女が、ひとりで昼間にブラブラしていても

怪しまれない場所はどーこだっ。


「スタバ?」

お高いからダメっ

「マック?」

学生とか集まってるからダメっ

「図書館?」

あり。でも親子イベント開催日に行ったら地獄。

「公園?」

だから、親子多いから…

「ジム?」

年寄の集会。互助会に誘われるのがオチ。

「本屋?」

時々行きます。そっと紛れられる貴重な場所。

でも、うっかりして、連日来店すると

また来てやがるぜ、あのババアって

視線が突き刺さって抜けなくなる。


んなこんなで、家に引きこもってしまう日々。

ダメ女のくせに、生きることに貪欲のため、

「健康」という言葉が気にかかる。

外にでなきゃっ。陽にあたらなきゃっ。歩かなきゃっ。


「そうだ!ウォーキングをしよう!」

で、始めたんですよ、昨年の10月頃に。

うん。意外といい感じ。

公園に母子の集まりがいても、堂々と歩きまわれるし。

体を動かすって気持ちいい!おひさまキラキラ笑ってるぅ。

生きる喜び?小さな幸せ?

そんなパステルカラーな毎日

結構気に入っていたんだけれど


でも、最近全然していません。ウォーキング。


そう。寒いんだもん。


真冬にマフラーと手袋までして歩く根性あるんなら、

とっくに社会人としてそれなりの人間生活送れてる。


こたつに入ってグータラ最高!

なんだけど、でもやっぱり、

「健康」が気になって

寒いじゃないかよ、バカ野郎!って、嫌々外出して、

たどり着いた本屋さんで何げなく手に取った本

本気で稼げるアフィリエイトブログ

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https://a.r10.to/hv5KpJ


震えました。

これだ!これだっつーの!!

なんだか知らんが、アフィリエイト!!


もう、座り込んで読んじゃいましたよ。

はい。しかも買っちゃいました(Amazonで)。


今の世の中

「働かざる者食うべからず」ならぬ

「働かなくても食ってよし」だったのね。


そして始めてみたわけです。

ふむふむ。

まずは「はてなブログ」に登録ね。

はいできました!いやーん。設定に2日かかっちゃった。超大変!


まだよくわかってないけど、

とりあえずマイブログができたから

次はいよいよ記事を書かなきゃね。

で?何を書けば、いいの?

あら、いやだ。

買った本に、親切に書いてあるじゃないの。

ブログおすすめ内容なるものが。

1. 好きなこと、得意分野を熱量たっぷりに伝える

好きなこと、得意なことね!

ちょっと待ってね、今考えてるから。

ていうかさぁ、好きなことやら得意なことがあったらさ、

とっくにテーマ決まってるっつーの。

ということで、却下。

悩みやコンプレックスは共通

うん。あるね。悩みもコンプレックスも。

むしろそれらの塊だからね、私。

でもさ「共通」って何よ。

共通じゃなかったらどうすんのよ。

人様に悩みやらコンプレックスさらしてさ、

共感得られないどころか、後ろ指さされる感じになったりしたら

舌噛んで、死ぬしかないじゃん。

「舌噛んでも死ねないって知ってる?」とか言ってる場合じゃないよ。

よって、保留。

経験したことのあるライフイベント

ほほう。無きにしもあらずんばっ。

でもさ、ライフイベントってなによ。

イベントなんて呼べるほどのライフ送ってたら、

私、今、ここには居ない。

はい。保留。


って感じで、なかなか進まないわけです。

パラパラめくって目についた言葉

雑記ブログの勧め

ひとつのテーマに絞れないなら、

とりあえず「雑記ブログ」でよい。


もう。早く言ってくださいよ。

危うく得意分野をねつ造するところだったよ。

なんでもいいから、書いてみなはれ!

ってことなのかもしれません。

ということで、書きました。

昨日、早速、書きたいことを。

gake-hello.hatenablog.jp


震える指先で「公開する」をポチっとな。

さぁ!何人来てくれるのよ!

私のライフイベントの共感者がいっぱい来てくれるんでしょう?


って、待てど暮らせど、0、0、0・・・


「ちょっと!これ、アクセス数、エラーになってるんじゃないの?」

「もしかして、私のブログ世間に公開されてないんじゃないの?」


ならば!と、試しに検索して自分のブログに入ってみました。


でも、ヤフーとかGoogleとかで

必死にタイトル検索しても、全然出てこないから、

URLを張り付けて検索したけどね…


すると、どうでしょう!!


「あ!1になった!」


きゃあ。ど、どうも、はじめまして。

どこぞの誰だか知りませんが、来てくれただけで十分です!

貴方にすべて、捧げます。

と三つ指立ててみましたが、

すぐに嫌な予感がして、もう一度、URLを検索してポチっとな。


はい。増えました。アクセス数2。


泣きましょうか?今すぐ号泣しましょうか?

自作自演のいらっしゃいませとか、

マジでほんとに悲しみの果てを見たよ。


と、いうことで、泣いてばかりもいられないので

はてなブログの「グループ」におじゃまして、

この度、ツイッターのアカウントも作ってみたわけです。

え?結果、どうだったかって?

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昨日は最終的に、アクセス数31人でした。

正直に言います。


そのうち、10人以上は、私です。


はい。ごめんなさい。

はしゃいで、ツイッターから、何回もアクセスしちゃったんで。

アクセス数、どんだけ私をカウントするんだよ。

寂しくなったら、自分でポチっとしようかな。

って、それじゃあ、全然っ意味ないじゃないですか!

次は、いよいよアフィリエイトのやり方に進んじゃおうと思います。

こんな私でも、できるのかなぁ。



拝啓 アームストロング船長

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橋くんが

近所のアパートに引っ越して来たのは

小学校4年生になったばかりの春


隣のクラスの転校生だったけど

家が近いこともあって

私たちはすぐに仲良くなった。


彼がとてつもなく頭が良いとわかるのに

そんなに時間はかからなかった。

それでもあまり目立つ存在でなかったのは

あえてそうしていたのではないかと

今になって思ったりする。


がその頃夢中になっていた遊び

「磁石散歩」

ヒモに磁石を結んで引っ張って歩き

磁石についた砂鉄を集めて

父からもらったフィルムケースに入れる。

本当は砂場を歩き回りたいのだけれど

それはルール違反。


私の砂鉄コレクションを見て

高橋くんは「すごいね!」と言ってくれたし、

良さそうな砂がある場所を

一緒に探してくれたりもした。


はお母さんと二人暮らしで

お父さんはいなかった。

お母さんはとても痩せていて

お婆さんみたいだったけれど、

毎日夜遅くまで働いていた。


高橋くんは時々

私の家で一緒にご飯を食べることがあり、

夕飯のあと

私たちは父の書斎へ行き、

望遠鏡で月や星を眺めたり

顕微鏡で虫や草花やホコリを観察した。


父と高橋くんには

三国志」という共通の話題があり、

私はいつも2人の会話に入れずに

もっぱら集めた砂鉄を眺めていたのだけれど

楽しい時間を過ごしたことに違いはない。


また春が来て

私たちは5年生になった。


る日のこと

高橋くんとお母さんが

とても慌てた様子でうちに来て

父に白い封筒を渡していた。


その中を見た父は、彼の頭をくしゃくしゃっと

何度もなでて喜んでいて

彼のお母さんは小刻みに肩を震わせながら

多分、泣いていたように思う。


そのまま、うちでお祝いの会をして

父が久しぶりに酔い潰れて寝てしまった後

高橋くんが私に白い封筒を見せてくれた。

難しい漢字ばかりだったし

書類を読んで理解できるほどの能力のない私が

困惑していると、彼は言った。


「こっかぷろじぇくとに選ばれた」

「ボク、アメリカに行くんだ」


ハッキリとは覚えていないが

『優秀な子ども数名を選抜し、未来に羽ばたく人材に育てる』

という国家プロジェクトに高橋くんが選ばれ、

そのプロジェクトの一環として

夏休みに、NASAのある

ヒューストンに連れて行ってもらえる。

という話しだった。


NASAに行く=月に行く と勘違いした私


「月の砂を拾ってきてね!」

興奮しながらお願いすると、

「ヒューストンの砂でもいい?」

と言って笑った彼の右ほほのエクボを

夏が近づくと今も時々思い出す。


が家は夏休みに入ってすぐ

祖父母の田舎に帰省した。

海や山に行って遊ぶことは楽しかったが

私は少しソワソワしていた。

高橋くんのNASAに行く日が近づいているからだ。


東京に戻ってすぐ

お土産の干物とフィルムケースを抱えて

急いで彼の家に走った。



高橋くんの家は留守だった。


その次の日も

その次の日も


高橋くんの家から

返事が聞こえてくることは、なかった。



それからしばらくして

高橋くんちのドアを開けたのは

アパートの大家さんだった。


6年生になった頃

私は磁石をぶら下げて歩くことをやめ、

砂鉄を集めることもなくなった。


高橋くんのお母さんは

多額の借金を抱えていた。

ということを私が知ったのは

それからずいぶん後のことだ。



高橋くん、

アメリカが月に行く計画を再開したよ。


今度こそ

月の砂

持って帰ってきてください。